そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「じいちゃん、あの火事を起こした商社の社員って東條物産のことだったのかよ?」
兄は呆然と祖父の背中を見つめながら尋ねた。
お茶を飲みながら一度だけ頷いた祖父に兄は呟く。
「マジか・・・・・・」
そして、私を途方に暮れた表情で見つめ額を押さえたまま首を横に振りうなだれた。
その時、東條さんが祖父の方へ歩み寄り、祖父の座る椅子のすぐ横の床に膝を落とした。
「あの火事のことは僕も一日たりとも忘れたことはありません」
急に床に膝をついた東條さんに祖父も慌てた様子で彼の方に体を向ける。
「東條物産の不始末、誠に申し訳ありませんでした」
彼は床に座ったまま頭を下げた。
「東條さん、そんなこと止めて下さい!」
見ていられなくて、思わず彼の元にかけより私もその横にしゃがみ込んだ。
「そうですよ、東條さん、そんなことはおやめになって下さい」
母もお盆をテーブルに置き、私達のそばに駆け寄ってくる。
そして母は祖父に向かって言った。
「東條さんが直接関係したことではないでしょう?それに、今はもう以前より立派な店まで持てて未来に向かって進んでいるじゃないですか」
祖父は、そんな母からプイと顔を背ける。
「あの店は俺にとっちゃ宝物だったんだ。どんなに今より汚くたって他には変えられない思い出がいっぱい詰まったな!」
母から顔を背けたまま吐き捨てるように言った。
兄は呆然と祖父の背中を見つめながら尋ねた。
お茶を飲みながら一度だけ頷いた祖父に兄は呟く。
「マジか・・・・・・」
そして、私を途方に暮れた表情で見つめ額を押さえたまま首を横に振りうなだれた。
その時、東條さんが祖父の方へ歩み寄り、祖父の座る椅子のすぐ横の床に膝を落とした。
「あの火事のことは僕も一日たりとも忘れたことはありません」
急に床に膝をついた東條さんに祖父も慌てた様子で彼の方に体を向ける。
「東條物産の不始末、誠に申し訳ありませんでした」
彼は床に座ったまま頭を下げた。
「東條さん、そんなこと止めて下さい!」
見ていられなくて、思わず彼の元にかけより私もその横にしゃがみ込んだ。
「そうですよ、東條さん、そんなことはおやめになって下さい」
母もお盆をテーブルに置き、私達のそばに駆け寄ってくる。
そして母は祖父に向かって言った。
「東條さんが直接関係したことではないでしょう?それに、今はもう以前より立派な店まで持てて未来に向かって進んでいるじゃないですか」
祖父は、そんな母からプイと顔を背ける。
「あの店は俺にとっちゃ宝物だったんだ。どんなに今より汚くたって他には変えられない思い出がいっぱい詰まったな!」
母から顔を背けたまま吐き捨てるように言った。