そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
祖父は突然くるりと私達の方に体を向け、冷ややかな目線で東條さんを見下ろす。
「まさか、お前、友梨と結婚することでその罪を償おうって魂胆じゃないだろうな」
その言葉に反応するかのように、東條さんは顔を上げ祖父をじっと見据えた。
「そんなことだったら今すぐ帰れ!俺の大事な孫娘の友梨をお前なんかにやるわけにはいかん!」
祖父の顔は怒りで赤くなっていた。
こんなに怒りを露わにしている祖父を見たのは初めてかもしれない。
それほどまでにあの火事で失った店への思いが、今でも強いことを感じずにはいられなかった。
「火事の件と友梨さんと結婚したいという話は全く別です!」
東條さんは祖父を見上げたままはっきりと言い放った。
「友梨さんと出会い、心惹かれ始めた時はまだこちらのお嬢さんだということは知りませんでした。知ってからは僕自身もかなり葛藤し、このまま彼女に思いを伝えるべきか最後の最後まで悩みました。友梨さんを苦しめることだけはしたくはなかった・・・・・・」
彼はそう言うと、下唇を咬んでうつむき続ける。
「それでも・・・・・・彼女が僕にとって自分の命よりも大切な存在だと気付いた時、どんなことがあっても彼女と共に生きていきたいと心に誓ったんです」
祖父はカウンターをドン!と叩くと、彼に向けて間髪入れずに言い放つ。
「命よりも大切?そんなセリフ簡単に吐かないでほしいな。実際、あの火事で友梨は命を失いかけたんだ。それを命がけで救ってくれた男性がいてね。俺としてはそんな男なら友梨をやってもいいと思ってる。お前にはそんなことまでして友梨を守れるのか?」
「おじいちゃん、それは!」
私は思わず身を乗り出して祖父にあの火事で助けてくれたのが東條さんだと知らせようとした時、彼に肩を強く掴まれ、私にしか聞こえないような小さな声で「言うな」と言われた。
「まさか、お前、友梨と結婚することでその罪を償おうって魂胆じゃないだろうな」
その言葉に反応するかのように、東條さんは顔を上げ祖父をじっと見据えた。
「そんなことだったら今すぐ帰れ!俺の大事な孫娘の友梨をお前なんかにやるわけにはいかん!」
祖父の顔は怒りで赤くなっていた。
こんなに怒りを露わにしている祖父を見たのは初めてかもしれない。
それほどまでにあの火事で失った店への思いが、今でも強いことを感じずにはいられなかった。
「火事の件と友梨さんと結婚したいという話は全く別です!」
東條さんは祖父を見上げたままはっきりと言い放った。
「友梨さんと出会い、心惹かれ始めた時はまだこちらのお嬢さんだということは知りませんでした。知ってからは僕自身もかなり葛藤し、このまま彼女に思いを伝えるべきか最後の最後まで悩みました。友梨さんを苦しめることだけはしたくはなかった・・・・・・」
彼はそう言うと、下唇を咬んでうつむき続ける。
「それでも・・・・・・彼女が僕にとって自分の命よりも大切な存在だと気付いた時、どんなことがあっても彼女と共に生きていきたいと心に誓ったんです」
祖父はカウンターをドン!と叩くと、彼に向けて間髪入れずに言い放つ。
「命よりも大切?そんなセリフ簡単に吐かないでほしいな。実際、あの火事で友梨は命を失いかけたんだ。それを命がけで救ってくれた男性がいてね。俺としてはそんな男なら友梨をやってもいいと思ってる。お前にはそんなことまでして友梨を守れるのか?」
「おじいちゃん、それは!」
私は思わず身を乗り出して祖父にあの火事で助けてくれたのが東條さんだと知らせようとした時、彼に肩を強く掴まれ、私にしか聞こえないような小さな声で「言うな」と言われた。