そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
4.二度と会えないかもしれない誰かに恋をする
4.二度と会えないかもしれない誰かに恋をする
会社に戻ると、香織がすぐさま顔の前に両手を合わせて飛び付いてきた。
「今朝は本当にごめん!」
必死に謝る香織は珍しく眼鏡をかけている。
茶色くて太めの枠淵眼鏡は、顔の小さい香織にはとてもよく似合っていた。
「大丈夫よ。とりあえずよさそうな会場があったから押さえてきた。また来週頭に打ち合わせに行くからその時は香織もお願い」
「うん、了解です」
香織の普段栗色のつやつやのきれいな髪が今日は少しくすんで見えた。顔つきも心なしか疲れてるような。
「今日は香織、眼鏡なんかかけて珍しいね。目の調子でも悪いの?」
自分の椅子にバッグを置き、上着を脱ぎながら尋ねる。
「え・・・・・・ちょっとね。昨晩色々あったんだ」
「色々って?」
香織は首をすくめると、私の耳に顔を寄せて小声で言った。
「彼と別れたの」
「へ?!」
思わず大きな声が出て、香織に「シー」っと口を覆われる。
だって、香織の彼は先週できたばかりだったはず。
毎日ラブラブの電話してくるの!なんてウルウルしながら私に話してたから順調なのかと思ってた。
「松原マネージャー!ちょっと会場の打ち合わせで岩倉さんとミーティングルーム入ってまぁす!」
と、突然松原マネージャに声をかけた香織は私の腕を引っつかんで、ミーティングルームに早足で向かっていく。
松原マネージャーはきょとんとした顔で「はぁ」と頷いていた。
私は転びそうになりながら何の抵抗もできず、香織に引っ張られたままミーティングルームに入る。
会社に戻ると、香織がすぐさま顔の前に両手を合わせて飛び付いてきた。
「今朝は本当にごめん!」
必死に謝る香織は珍しく眼鏡をかけている。
茶色くて太めの枠淵眼鏡は、顔の小さい香織にはとてもよく似合っていた。
「大丈夫よ。とりあえずよさそうな会場があったから押さえてきた。また来週頭に打ち合わせに行くからその時は香織もお願い」
「うん、了解です」
香織の普段栗色のつやつやのきれいな髪が今日は少しくすんで見えた。顔つきも心なしか疲れてるような。
「今日は香織、眼鏡なんかかけて珍しいね。目の調子でも悪いの?」
自分の椅子にバッグを置き、上着を脱ぎながら尋ねる。
「え・・・・・・ちょっとね。昨晩色々あったんだ」
「色々って?」
香織は首をすくめると、私の耳に顔を寄せて小声で言った。
「彼と別れたの」
「へ?!」
思わず大きな声が出て、香織に「シー」っと口を覆われる。
だって、香織の彼は先週できたばかりだったはず。
毎日ラブラブの電話してくるの!なんてウルウルしながら私に話してたから順調なのかと思ってた。
「松原マネージャー!ちょっと会場の打ち合わせで岩倉さんとミーティングルーム入ってまぁす!」
と、突然松原マネージャに声をかけた香織は私の腕を引っつかんで、ミーティングルームに早足で向かっていく。
松原マネージャーはきょとんとした顔で「はぁ」と頷いていた。
私は転びそうになりながら何の抵抗もできず、香織に引っ張られたままミーティングルームに入る。