そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
泣きそうだった。
どうして言っちゃいけないの?
信じてもらえないから?だけど、未だに痛みの残る火傷を負ってまで私を助けてくれた東條さんのこと、祖父に伝えたい。
結婚を許してもらう以上にそのことを知ってもらいたかった。
その時、突然店の電話がけたたましく鳴った。
「こんな時に誰かしら?」
母は、首を傾げながら急いで厨房の中にある電話に向かう。
祖父も東條さんも互いの目をじっと見合いながら次の言葉を探している。
沈黙する二人の間に、母の甲高い電話の声が妙に鮮明に響いていた。
「はい、あらまぁ、お久しぶりです、植村社長。いつもお世話になっております」
植村社長?って、この間私を助けてくれた男性を東京で見たって教えてくれたあの植村さんだ。
「ええ、はい。そうなんですよ。え?本当ですか?まだ聞いてませんけど。今丁度娘がこちらに来ていましてね。ちょっとお待ち下さい」
母は受話器を口の部分を押さえたまま微妙な表情で私達に顔を向ける。
「どうしたの?」
何か言いたげな母に声をかけた。
「友梨、植村社長がね、あなたに直接伝えたいことがあるって言ってるんだけど」
私は立ち上がり受話器を持ったままの母のそばに駆け寄る。
どうして言っちゃいけないの?
信じてもらえないから?だけど、未だに痛みの残る火傷を負ってまで私を助けてくれた東條さんのこと、祖父に伝えたい。
結婚を許してもらう以上にそのことを知ってもらいたかった。
その時、突然店の電話がけたたましく鳴った。
「こんな時に誰かしら?」
母は、首を傾げながら急いで厨房の中にある電話に向かう。
祖父も東條さんも互いの目をじっと見合いながら次の言葉を探している。
沈黙する二人の間に、母の甲高い電話の声が妙に鮮明に響いていた。
「はい、あらまぁ、お久しぶりです、植村社長。いつもお世話になっております」
植村社長?って、この間私を助けてくれた男性を東京で見たって教えてくれたあの植村さんだ。
「ええ、はい。そうなんですよ。え?本当ですか?まだ聞いてませんけど。今丁度娘がこちらに来ていましてね。ちょっとお待ち下さい」
母は受話器を口の部分を押さえたまま微妙な表情で私達に顔を向ける。
「どうしたの?」
何か言いたげな母に声をかけた。
「友梨、植村社長がね、あなたに直接伝えたいことがあるって言ってるんだけど」
私は立ち上がり受話器を持ったままの母のそばに駆け寄る。