そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「ご連絡ありがとうございました。はい、ではまた。失礼致します」
私は植村さんからの話を聞き終えると、丁寧にお礼を伝え受話器を置いた。
「で、植村社長はなんておっしゃってたの?」
母は、心配そうな表情で私の顔をのぞき込む。
植村さんからの電話が、恐らく5年前私を助けてくれた男性の情報だということを察したのか、皆一斉に私に顔を向けていた。
私は東條さんの横顔を見つめながら植村さんからの電話の内容をゆっくりと伝えた。
「まぁ!本当に?」
母は両手で口を押さえると驚きのあまり体がよろけ、壁に背中をドンとぶつける。
「東條GMが友梨の命の恩人だったって?まさか、そんなこと・・・・・・」
兄は前髪を掻き上げながら目を丸くして床に座ったままの東條さんを見つめた。
「東條さん、こんな冷たいところに座ってないでどうぞこちらにおかけになって」
事の一部始終を静かに見守っていた祖母が、しびれをきらしたように東條さんの元へかけ寄りそばにあった椅子を差し出す。
東條さんは祖母に頭を下げると、ようやく立ち上がり差し出された椅子に腰を下ろした。
祖父は椅子に座った東條さんを確認すると、前を向き大きく息を吐く。
そして、湯飲みに手をかけたまま小さく言った。
「どうして先にその事実を俺たちに言わなかった?」
「僕が助けたかどうかの根拠はどこにもなかったからです。それに・・・・・・」
東條さんは続けた。
「そのことを理由に、友梨さんとのことを許してもらいたいとは思いませんでした」
私は植村さんからの話を聞き終えると、丁寧にお礼を伝え受話器を置いた。
「で、植村社長はなんておっしゃってたの?」
母は、心配そうな表情で私の顔をのぞき込む。
植村さんからの電話が、恐らく5年前私を助けてくれた男性の情報だということを察したのか、皆一斉に私に顔を向けていた。
私は東條さんの横顔を見つめながら植村さんからの電話の内容をゆっくりと伝えた。
「まぁ!本当に?」
母は両手で口を押さえると驚きのあまり体がよろけ、壁に背中をドンとぶつける。
「東條GMが友梨の命の恩人だったって?まさか、そんなこと・・・・・・」
兄は前髪を掻き上げながら目を丸くして床に座ったままの東條さんを見つめた。
「東條さん、こんな冷たいところに座ってないでどうぞこちらにおかけになって」
事の一部始終を静かに見守っていた祖母が、しびれをきらしたように東條さんの元へかけ寄りそばにあった椅子を差し出す。
東條さんは祖母に頭を下げると、ようやく立ち上がり差し出された椅子に腰を下ろした。
祖父は椅子に座った東條さんを確認すると、前を向き大きく息を吐く。
そして、湯飲みに手をかけたまま小さく言った。
「どうして先にその事実を俺たちに言わなかった?」
「僕が助けたかどうかの根拠はどこにもなかったからです。それに・・・・・・」
東條さんは続けた。
「そのことを理由に、友梨さんとのことを許してもらいたいとは思いませんでした」