そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
会社のビルを出ると、目の前に見慣れた黒いセダンが停まっている。
もしかして?
スーツケースを転がしながらそのセダンの前に走り寄ると、運転席の扉が開き中から東條さんが現れた。
黒いスーツにグレーのワイシャツを合わせている。
ほのかなムスクの香りを漂わせながら、私の前にゆっくりと歩み寄ると言った。
「おかえり」
一ヶ月ぶりのスーツ姿の彼はやっぱり輝いていて、まるで初めて会ったときみたいに胸の奥がホクホクと熱くなる。
「ただいま帰りました」
東條さんは口もとを緩め頷くと、私のスーツケースを手に取り車のトランクに入れた。
私は助手席に滑り込むように座る。
東條さんは運転席に戻ると、エンジンをかけた。
「迎えにきてくれたんですね」
「今から友梨の実家に向かうぞ」
「え?」
「正式に友梨との結婚を許してもらいにね」
驚いた顔で彼の横顔を見つめていると、東條さんは自分のスーツのポケットから淡いグレーのビロード生地の小さな箱を差し出した。
「これからの人生、ずっと俺のそばにいてほしい」
渡されたその小さな箱をそっと開けると、思わず目をつむってしまうくらい眩く輝くダイヤの指輪が入っていた。
「これ?」
「左薬指にはめとけ」
少しぶっきらぼうだけど、さっきから照れているのかちっとも目を合わせてくれない。
そんな東條さんの横顔を愛しく思う。
「ありがとうございます」
私は自分にはもったいないくらいの輝きを放つ指輪を薬指にはめると彼の横顔に言った。
「信じられないくらい幸せです」
「俺たちの第二章は、これまで以上の幸せが待ってるさ」
「はい」
私は左手の薬指をそっと右手で包み頷く。
私達の第二章が幕を開ける。
実家に続く桜並木は一斉に咲き誇り、そのピンクの花を揺らしていた。
花道を抜けて行くようにその並木の間を車は加速度を上げていく。
・・・・・・あ、そうそう。
真知さんにも伝えなくっちゃ。
スクープ!スクープ!
東條さんと結婚しますって。
もしかして?
スーツケースを転がしながらそのセダンの前に走り寄ると、運転席の扉が開き中から東條さんが現れた。
黒いスーツにグレーのワイシャツを合わせている。
ほのかなムスクの香りを漂わせながら、私の前にゆっくりと歩み寄ると言った。
「おかえり」
一ヶ月ぶりのスーツ姿の彼はやっぱり輝いていて、まるで初めて会ったときみたいに胸の奥がホクホクと熱くなる。
「ただいま帰りました」
東條さんは口もとを緩め頷くと、私のスーツケースを手に取り車のトランクに入れた。
私は助手席に滑り込むように座る。
東條さんは運転席に戻ると、エンジンをかけた。
「迎えにきてくれたんですね」
「今から友梨の実家に向かうぞ」
「え?」
「正式に友梨との結婚を許してもらいにね」
驚いた顔で彼の横顔を見つめていると、東條さんは自分のスーツのポケットから淡いグレーのビロード生地の小さな箱を差し出した。
「これからの人生、ずっと俺のそばにいてほしい」
渡されたその小さな箱をそっと開けると、思わず目をつむってしまうくらい眩く輝くダイヤの指輪が入っていた。
「これ?」
「左薬指にはめとけ」
少しぶっきらぼうだけど、さっきから照れているのかちっとも目を合わせてくれない。
そんな東條さんの横顔を愛しく思う。
「ありがとうございます」
私は自分にはもったいないくらいの輝きを放つ指輪を薬指にはめると彼の横顔に言った。
「信じられないくらい幸せです」
「俺たちの第二章は、これまで以上の幸せが待ってるさ」
「はい」
私は左手の薬指をそっと右手で包み頷く。
私達の第二章が幕を開ける。
実家に続く桜並木は一斉に咲き誇り、そのピンクの花を揺らしていた。
花道を抜けて行くようにその並木の間を車は加速度を上げていく。
・・・・・・あ、そうそう。
真知さんにも伝えなくっちゃ。
スクープ!スクープ!
東條さんと結婚しますって。