そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
痛みを堪えながらいつの間にか薄暗くなった田舎道を走っていく。
それにしてもどうして店は火事になったんだろう。
定休日で誰もいないはずの店なのに。
ざわつく胸を落ち着けるため、フロントガラスの向こうに広がる夜空に目を向けた。
山の上にたくさんの星が瞬いている。
空気がきれいだからか、星の数はやはり都会とは違う。
ここはとても美しい場所だ。
そんな感傷に浸る間もなく、ズキンと鋭い痛みが腕に走った。
痛みと同時にさっきの彼女のことが頭をよぎる。
胸に抱いたあの柔らかくて小さな体に、必死に生きようとしている命を感じていた。
彼女はきっと助かるだろう。
あの火の中に飛び込んでいくような威勢のいいお嬢ちゃんだ。
普通の根性だけじゃきっと飛び込めない。
いつか、元気になった彼女に会う日が来るだろうか。
次第にもう一度彼女に会いたいという気持ちが胸の奥から沸き上がってきた。
俺も疲れてるのか?
あんな小娘にまた会いたいと思うなんて俺らしくもない。
自嘲気味に笑うと、近づいてくる都心の灯り目指してアクセルを強く踏んだ。
余計なことは今は考えないでいよう。
もうすぐたどり着く。
もうすぐ。
END
☆長編作品でしたが、最後までお読み頂きありがとうございました☆
それにしてもどうして店は火事になったんだろう。
定休日で誰もいないはずの店なのに。
ざわつく胸を落ち着けるため、フロントガラスの向こうに広がる夜空に目を向けた。
山の上にたくさんの星が瞬いている。
空気がきれいだからか、星の数はやはり都会とは違う。
ここはとても美しい場所だ。
そんな感傷に浸る間もなく、ズキンと鋭い痛みが腕に走った。
痛みと同時にさっきの彼女のことが頭をよぎる。
胸に抱いたあの柔らかくて小さな体に、必死に生きようとしている命を感じていた。
彼女はきっと助かるだろう。
あの火の中に飛び込んでいくような威勢のいいお嬢ちゃんだ。
普通の根性だけじゃきっと飛び込めない。
いつか、元気になった彼女に会う日が来るだろうか。
次第にもう一度彼女に会いたいという気持ちが胸の奥から沸き上がってきた。
俺も疲れてるのか?
あんな小娘にまた会いたいと思うなんて俺らしくもない。
自嘲気味に笑うと、近づいてくる都心の灯り目指してアクセルを強く踏んだ。
余計なことは今は考えないでいよう。
もうすぐたどり着く。
もうすぐ。
END
☆長編作品でしたが、最後までお読み頂きありがとうございました☆