そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
涙がこぼれ落ちそうになった時、彼がくすっと笑って言った。
『俺も嘘ついた』
嘘って?
玄関の扉がガチャッと開く音がリビングに聞こえる。
受話器を耳に当てたまま廊下から恐る恐る玄関の方を見たら、そこに人影。
「嘘」
自分の気持ちが情けなさと嬉しさと腹立たしさと幸せな気持ちがぐちゃぐちゃに混ざり合ってなんて言えばいいのかわからなくなる。
「ただいま」
彼はスーツケースをリビングの入り口に置くと、呆然と立ちつくす私に足早に近づきぎゅっと抱きすくめた。
「ほんと、意地悪」
彼の胸の中で小さく呟く。
「だけど好きだろ?そんな俺のこと」
彼はニヤッと笑いながら私の顎を持ち上げ、拒む間もなく唇を塞いだ。
深くて甘い口づけがどれくらい続いたのか。
息が出来なくなって意識が遠のきそうになった時、ようやく彼の唇は離れた。
「会えなくておかしくなりそうだった。このまま抱いてもいいか」
「ハンバーグ作りかけなんですけど」
「後で一緒に作ればいいさ」
「あとって・・・・・・」
その瞬間、私の体がふわりと宙に浮き、彼の腕に抱き上げられていた。
彼の体がとても熱くて、その激しい鼓動がすぐ耳元で響いている。
ハンバーグは後でいいか。
早く彼に抱かれたい気持ちが、一瞬にして色んな迷いや不安をかき消した。
『俺も嘘ついた』
嘘って?
玄関の扉がガチャッと開く音がリビングに聞こえる。
受話器を耳に当てたまま廊下から恐る恐る玄関の方を見たら、そこに人影。
「嘘」
自分の気持ちが情けなさと嬉しさと腹立たしさと幸せな気持ちがぐちゃぐちゃに混ざり合ってなんて言えばいいのかわからなくなる。
「ただいま」
彼はスーツケースをリビングの入り口に置くと、呆然と立ちつくす私に足早に近づきぎゅっと抱きすくめた。
「ほんと、意地悪」
彼の胸の中で小さく呟く。
「だけど好きだろ?そんな俺のこと」
彼はニヤッと笑いながら私の顎を持ち上げ、拒む間もなく唇を塞いだ。
深くて甘い口づけがどれくらい続いたのか。
息が出来なくなって意識が遠のきそうになった時、ようやく彼の唇は離れた。
「会えなくておかしくなりそうだった。このまま抱いてもいいか」
「ハンバーグ作りかけなんですけど」
「後で一緒に作ればいいさ」
「あとって・・・・・・」
その瞬間、私の体がふわりと宙に浮き、彼の腕に抱き上げられていた。
彼の体がとても熱くて、その激しい鼓動がすぐ耳元で響いている。
ハンバーグは後でいいか。
早く彼に抱かれたい気持ちが、一瞬にして色んな迷いや不安をかき消した。