そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
打ち合わせはスムーズに進んでいった。
こちらの要望を伝えたけれど、既に柳本さんはある程度その思いを含んだ上での企画提案をしてくれた。
なんだろう。
空気感は穏やかなんだけど、きっと頭脳明晰で一言っただけで十を感じ取れる有能な人なんだろうと思う。
確かGMも柳本さんのこと優秀なスタッフだって言ってたよな。
香織にももっと意見してほしかったのに、結局最後までぼんやりと気の利いたことも言わないまま打ち合わせは終わった。
柳本さんにお礼を言って帰ろうとしたら呼び止められる。
「岩倉さん、先日のことGMがきちんとお詫びをしたいので一緒にお食事でもと申しているんですが」
「え?」
あの『お嬢ちゃん』って言ったことをお詫びするって、逆に今さら恥ずかしいんですけど。
「今日は出張でいないんですが、今週の金曜の夜はご都合いかがですか?」
「そんな、お詫びしていただくほどのこともないのでほんと大丈夫です」
私は顔の前で右手をぶんぶん振りながら頭を下げた。
なんだかものすごく大層なことになっちゃってる。GM直々にお食事に招待されるだなんて!
香織は何のことだかわからずきょとんとした顔で私と柳本さんの顔を交互に見ていた。
「僕も同席しますので」
「柳本さんも?」
「今回の企画のこともGMはとても興味を持っていて、その話も聞きたいたいと。なのでどうかお気遣いなく。打ち合わせの一環だと思ってお付き合い頂ければ」
そんな・・・・・・。
柳本さんはさすがというか、こんな風に言われたんじゃ断りづらくなってしまう。
「では、恐縮ですがよろしくお願いします」
「よかった」
柳本さんは胸に手を当て安堵した表情を浮かべた。
「詳細は岩倉さんの名刺に書かれている携帯番号にご連絡させて頂きます。お引き留めしました。では、また」
柳本さんはスッと頭を下げると、事務所のある廊下の向こうへ消えていった。
こちらの要望を伝えたけれど、既に柳本さんはある程度その思いを含んだ上での企画提案をしてくれた。
なんだろう。
空気感は穏やかなんだけど、きっと頭脳明晰で一言っただけで十を感じ取れる有能な人なんだろうと思う。
確かGMも柳本さんのこと優秀なスタッフだって言ってたよな。
香織にももっと意見してほしかったのに、結局最後までぼんやりと気の利いたことも言わないまま打ち合わせは終わった。
柳本さんにお礼を言って帰ろうとしたら呼び止められる。
「岩倉さん、先日のことGMがきちんとお詫びをしたいので一緒にお食事でもと申しているんですが」
「え?」
あの『お嬢ちゃん』って言ったことをお詫びするって、逆に今さら恥ずかしいんですけど。
「今日は出張でいないんですが、今週の金曜の夜はご都合いかがですか?」
「そんな、お詫びしていただくほどのこともないのでほんと大丈夫です」
私は顔の前で右手をぶんぶん振りながら頭を下げた。
なんだかものすごく大層なことになっちゃってる。GM直々にお食事に招待されるだなんて!
香織は何のことだかわからずきょとんとした顔で私と柳本さんの顔を交互に見ていた。
「僕も同席しますので」
「柳本さんも?」
「今回の企画のこともGMはとても興味を持っていて、その話も聞きたいたいと。なのでどうかお気遣いなく。打ち合わせの一環だと思ってお付き合い頂ければ」
そんな・・・・・・。
柳本さんはさすがというか、こんな風に言われたんじゃ断りづらくなってしまう。
「では、恐縮ですがよろしくお願いします」
「よかった」
柳本さんは胸に手を当て安堵した表情を浮かべた。
「詳細は岩倉さんの名刺に書かれている携帯番号にご連絡させて頂きます。お引き留めしました。では、また」
柳本さんはスッと頭を下げると、事務所のある廊下の向こうへ消えていった。