そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
『金曜のご予定は大丈夫でしたでしょうか?』
断るなら今だ!
「あ、はい」
はあ〜、無理だ〜。今更何て断ればいいの?
昔から嘘つくことにひどい罪悪感に襲われてしまう私にはとてもじゃないけど適当な理由をつけて断るなんてできない。
『GMより、御社ビル前に迎えに伺うよう申し遣っております。時間は18時頃でよろしいでしょうか』
会社の前まで迎えに来てくれるの?
そんな扱いを受けるほどの身分でもないのに。
「・・・・・・はい」
それなのに、私の口は淡々と話す柳本さんに断るすべもなくひきずられるように頷いていた。
電話が切れた後、これはまだ夢なのかもしれないと洗面所に顔を洗いに行く。
冷たい水で顔を洗い、濡れたまま上げた自分の顔が正面の鏡に映る。
右から左から色んな角度で確かめたけれど、何一つ変わらない垢抜けない自分がそこにいた。
洗練とはほど遠い。
ブラシの横にかけてあるシュシュをとり、髪を後ろで結んでみた。
結ぶには、髪の長さはまだ少し足りない。
一つため息をつき、シュシュを取り髪を下ろす。
結局、いつものようにメイクをした変わりばえしない私は、何度もため息をつきながら出社する準備を始めた。
断るなら今だ!
「あ、はい」
はあ〜、無理だ〜。今更何て断ればいいの?
昔から嘘つくことにひどい罪悪感に襲われてしまう私にはとてもじゃないけど適当な理由をつけて断るなんてできない。
『GMより、御社ビル前に迎えに伺うよう申し遣っております。時間は18時頃でよろしいでしょうか』
会社の前まで迎えに来てくれるの?
そんな扱いを受けるほどの身分でもないのに。
「・・・・・・はい」
それなのに、私の口は淡々と話す柳本さんに断るすべもなくひきずられるように頷いていた。
電話が切れた後、これはまだ夢なのかもしれないと洗面所に顔を洗いに行く。
冷たい水で顔を洗い、濡れたまま上げた自分の顔が正面の鏡に映る。
右から左から色んな角度で確かめたけれど、何一つ変わらない垢抜けない自分がそこにいた。
洗練とはほど遠い。
ブラシの横にかけてあるシュシュをとり、髪を後ろで結んでみた。
結ぶには、髪の長さはまだ少し足りない。
一つため息をつき、シュシュを取り髪を下ろす。
結局、いつものようにメイクをした変わりばえしない私は、何度もため息をつきながら出社する準備を始めた。