そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
だめだ。

この状況、一気に緊張が増してしまう。

こんなオーラのすごいイケメン二人が乗ってる車に垢抜けない自分が同乗することがやはり場違いで、さらに後悔の波にのまれていた。

無理矢理でも香織を連れてこればよかったと思う。

GMはサイドブレーキを外すと静かに車を発進させた。

正面を向いたまま表情一つ変えないGMにどう接したらいいかわからないけれど、とりあえず挨拶は必要だよね。

軽く深呼吸してGMの方へ顔を向けた。

・・・・・・ち、近い。

きれいな横顔が一気に自分の目から脳に刺激を与えてる。

すっと形のいい高い鼻。
時々サイドミラーに目をやるクールな切れ長の目が私の落ち着きをますますなくさせていた。

顔を見たままじゃとてもじゃないけれど普通にしゃべれないと感じた私は両手を置いた膝の上に視線を落とす。

「あの・・・・・・今日は、お招きありがとうございます」

「こちらこそ先日は大変失礼な発言をしてしまったようで申し訳ない」

GMは私を一瞥すると無表情のままそう言った。

こんな無愛想だけどちゃんと謝ってくれてると、少しホッとして答える。

「いえ、もう大丈夫です」

「悪気はなかった。ただ、俺から見たら本当にお嬢ちゃんにしか見えなかったからな」

・・・・・・は?

今謝ったばかりじゃなくって?!

「大智、やめとけって」

ふいに後ろからGMに口をはさんだ人がいる。

だけど、後ろに乗ってるのって柳本さんだけだよね。

確かにごもっともなすばらしい突っ込みだけど、GMに対してその口の利き方はこの会社では許されるわけ?

状況が飲み込めず、思わず目を見開いて後部座席に顔を向けた。




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