そばにいさせて～クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
きっと寝れるわけがないと思っていたのに、お酒が回っていたせいかGMのシャワーの音を聞きながらいつの間にか寝てしまっていたようで･･････。

次に目を開けた時は、部屋に差し込む明るい日の光が白い壁に反射して揺れていた。

そして、ふんわりとコーヒーの香ばしい匂い。

カチャカチャと食器が擦れる音が部屋に響いている。

おでこに貼られた冷えピタを押さえながら、ゆっくりと体を起こした。

ベッドルームからGMが昨晩寝ていたであろうリビングのソファーが見え、そこには無造作に毛布がかけられていた。

ソファーの前に置かれたダイニングテーブルの上にはルームサービスでも頼んだのか朝食らしきフルーツやパンがたくさん盛られている。

GMはダイニングテーブルの椅子に座り、コーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。

スーツ姿しか見たことがない私にはラフな濃紺のシャツに黒いカーディガンを羽織っているGMがとても新鮮だった。
窓から降り注ぐ朝日が普段見せないゆったりとした表情の彼の顔を縁取るように照らしていて、その美しさに息をのむ。

その時、コーヒーカップを傾けていたGMがふいに視線を上げ、私とばっちり目が合ってしまった。

見とれていたことがばれたくなくて、すぐに視線を逸らしてうつむく。

「お目覚めですか、お嬢ちゃん」

リビングの方からGMの澄んだ低音の声が聞こえる。

そして、GMの足音が少しずつ近づいてきた。

「おはよう。よく寝れた？」

「おはようございます。はい、お陰様でぐっすり」

私はうつむいたまま答える。

「朝食を頼んである。よかったらシャワーでも浴びた後一緒に食べないか」

着がえもないし、もうこのまますぐに帰ろうかと思っていたのに、GMはそんなことを提案した。

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