そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
GMのいる部屋でシャワーだなんて!

そんな恥ずかしいことできるわけがない。

ドキドキしなら返答に困っていたら、GMは顔を近づけ「どれ?」と私の額に貼っていた冷えピタをそっとはがした。

近い、んですけど。
朝でもやっぱりきれいなGMの顔をまともに視界に入れてしまい、一気に顔が熱くなる。

「腫れは引いたようだな。よかった」

GMはまるで子供にするみたいに、私の頭をポンポンと軽く叩くと僅かに微笑む。

彼にとっては私は女性というよりは子供同然なんだと改めて感じてしまった。

だから昨晩、あんな風におちょくったり、平気で部屋に泊めれるんだ。

お嬢ちゃんと呼ばれる度にそうだとはわかってはいたけれど、やっぱり凹んでしまう。

昨晩は私にとっては大人っぽく見える服装で決めたはずだったのに。

「立てる?」

そう言った瞬間、私は腕を掴まれすっとベッドの脇に引っ張り出された。

改めてベッドから立ち上がった自分の服は昨日のシャツとズボンのままで皺だらけ。

「お酒は抜けてるようだな。だけど、その格好で外に出るのはあんまりだろ」

確かに・・・・・・。
かといって着がえなんか持って来てないし。

「既に秘書に頼んで君の着がえをこちらに持って来てもらうよう手配済みだ。じき届くから今の間にシャワー浴びてこいよ」

「着がえって、私の服?」

「当たり前だろう。サイズは俺の感覚で頼んだから多少の誤差は許してくれ」

俺の感覚って言うけれど、そんなに会ったこともないのに私のサイズわかるの?

「なんて顔して見てるんだ。俺も女性には不自由してないからね、君を昨晩抱きかかえてきた時に大体のサイズは把握したつもりだけど」

最悪・・・・・・。

私、抱きかかえられてきたんだ。GMに。

女性に不自由していないっていうGMに!

だめだ、だめだ。

色んな妄想がかき立てられる。大勢の女性に取り囲まれてニヤッと笑うGMの姿。

思わず耳を塞いで首を横にぶんぶんと振った。





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