そばにいさせて～クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐

「変な奴だな。お前って」

GMは動揺する私に呆れた顔でそう言うと、ベッドルームにあるクローゼットからバスタオルを取り出し私に手渡した。

「とりあえず行ってこい」

そう言うと私の背中を押しながらベッドルームから追い出し、そのままバスルームへ連れて行かれた。

バスルームの扉が無情にもバタンと音を立てて閉まる。

どうしてこうなっちゃってるの？

だけど、確かにこの格好では帰れないし、一晩シャワーも浴びてないなんて２６歳女子のすることじゃないよね。

はぁ、昨晩からなんて状況なんだろう。

これも飲み過ぎた天罰だわ。

私は観念して、服を脱ぎシャワールームへ入った。

熱いお湯を頭から被ると、昨日からのお酒のせいで淀んだ体が一気に蘇る。

備え付けられたシャンプーはこれまた高級そうなパッケージで、香りもとてもよかった。

すっかり気持ち良くなった私はシャワールームを出てバスタオルで体を包む。

バスタオルもフワフワで大きくて吸水力もすごい。

さすが一泊うん十万円する高級ホテル。

さてと、着がえ･･････って、そういえばまだ持って来てもらってなかったっけ？

せっかくきれいになったのに昨日のよれよれ下着とシャツを着るのは抵抗がある。

バスタオルで体を巻くと、バスルームの扉をほんの少し開けてみた。

この隙間からじゃGMがどこにいるのかもわからない。

見えるのは白い廊下の壁だけ。

「あのー、着がえはまだでしょうか？」

隙間から声を出してみた。

GMが来たらすぐにその扉を閉められるようにスタンバって。

だけど、誰も来る気配はない。きっと声が小さくて届かなかったのかもしれない。

私はもう少し扉を開け体を半分だけ外に出してみた。

「あのー。出ました！」

巻いたタオルをしっかり手で押さえながら大きな声で叫ぶ。

「え？あなた？」

その時、背後で声がした。