そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
突然の帰還に祖父母と母は想像通り仰け反って驚いていたけれど、それ以上に喜んでくれた。
店内のお客が全て帰り、入口の引戸に『準備中』の札をぶら下げる。
母はお盆に急須と湯飲みを乗せて私が座るカウンターの横に腰かけた。
「友梨、ほんと半年ぶりくらいじゃないかしら。元気してた?」
そう言いながら、母は湯気の立つ湯飲みを私の前に置く。
「うん。仕事が忙しくってなかなか顔出せずにごめん」
「半年もかわいい友梨の顔が見れなかったら、こんなに腰も曲がっちまったよ」
カウンターを挟んだ向こうに祖父が顔をしわくちゃにして笑いながら言った。
「そんなに曲がってるようには見えないけど。おじいちゃんも元気そうでよかったわ」
私は笑いながらお茶を一口すすった。
「半年見ない間にきれいになっちゃってぇ。そんなおしゃれしてデート帰りかい?」
祖母は後れ毛を直しながら私のそばにやってくると、ちゃめっけたっぷりの笑顔で私の背中をゆっくりと撫でた。
しわしわだけどとても温かい祖母の手のひらで体を擦ってもらうのは子供の頃から大好きだったよな。
・・・・・・デート帰り、か。GMの横顔を思い出して顔が熱くなる。
私は祖母に笑い返すと「そんなんじゃないよ」と首を横に振った。
変わらない大好きな家族の顔を見たら、どんなに疲れてたって元気になる。
きっとそれはお互いに。
幸せそうに笑う皆の顔を見たら、もっと帰らなくちゃなって思った。
店内のお客が全て帰り、入口の引戸に『準備中』の札をぶら下げる。
母はお盆に急須と湯飲みを乗せて私が座るカウンターの横に腰かけた。
「友梨、ほんと半年ぶりくらいじゃないかしら。元気してた?」
そう言いながら、母は湯気の立つ湯飲みを私の前に置く。
「うん。仕事が忙しくってなかなか顔出せずにごめん」
「半年もかわいい友梨の顔が見れなかったら、こんなに腰も曲がっちまったよ」
カウンターを挟んだ向こうに祖父が顔をしわくちゃにして笑いながら言った。
「そんなに曲がってるようには見えないけど。おじいちゃんも元気そうでよかったわ」
私は笑いながらお茶を一口すすった。
「半年見ない間にきれいになっちゃってぇ。そんなおしゃれしてデート帰りかい?」
祖母は後れ毛を直しながら私のそばにやってくると、ちゃめっけたっぷりの笑顔で私の背中をゆっくりと撫でた。
しわしわだけどとても温かい祖母の手のひらで体を擦ってもらうのは子供の頃から大好きだったよな。
・・・・・・デート帰り、か。GMの横顔を思い出して顔が熱くなる。
私は祖母に笑い返すと「そんなんじゃないよ」と首を横に振った。
変わらない大好きな家族の顔を見たら、どんなに疲れてたって元気になる。
きっとそれはお互いに。
幸せそうに笑う皆の顔を見たら、もっと帰らなくちゃなって思った。