そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「聞くところによると、国内でもトップを誇る有名な弁護士の秘書らしいのよ。友梨も何かあったら相談すればいいわ」
母はおどけた調子で肩をすくめた。
「弁護士さんにお世話になるなんてことあったら困るけどねぇ」
私もニヤニヤ笑いながら湯飲みを傾ける。
「あ!!」
突然、母が何かを思いだしたかのように正面を向いたまま目を見開いて声を出した。
思わず飲んでいたお茶を噴きそうになる。
「いきなりどうしたの?びっくりするじゃない」
「お兄ちゃんからもう聞いた?友梨の命の恩人さん情報」
ドクン。
胸の奥が大きく震える。
「うん。私を助けてくれた人を東京で見かけたって人がいるって?」
熱い湯飲みを両手で覆うようにして掴み直した。
「そうなのよ。ずっと探していてようやく見つかった証言が一人だけなんて。見つかりそうでなかなか見つからないものねぇ」
「うん、そうだね。東京っていっても広いからなかなか探すのも大変だし」
「そういえばそのお客さんが言うには東京のS駅の近くで会ったって言ってたわよ。わかる?」
「S駅?うん、わかるっていうかよく私も通ってる場所だけど」
S駅は、丁度うちの会社からハピーオフィスに向かう途中の駅だった。
あの辺りはたくさんの大手企業がビルを連ねている場所。
きっとそのどこかの会社に用事があってきたか、その辺りで働いている人かもしれない。
少しずつ希望が見えてきたようで、胸がドキドキしていた。
母はおどけた調子で肩をすくめた。
「弁護士さんにお世話になるなんてことあったら困るけどねぇ」
私もニヤニヤ笑いながら湯飲みを傾ける。
「あ!!」
突然、母が何かを思いだしたかのように正面を向いたまま目を見開いて声を出した。
思わず飲んでいたお茶を噴きそうになる。
「いきなりどうしたの?びっくりするじゃない」
「お兄ちゃんからもう聞いた?友梨の命の恩人さん情報」
ドクン。
胸の奥が大きく震える。
「うん。私を助けてくれた人を東京で見かけたって人がいるって?」
熱い湯飲みを両手で覆うようにして掴み直した。
「そうなのよ。ずっと探していてようやく見つかった証言が一人だけなんて。見つかりそうでなかなか見つからないものねぇ」
「うん、そうだね。東京っていっても広いからなかなか探すのも大変だし」
「そういえばそのお客さんが言うには東京のS駅の近くで会ったって言ってたわよ。わかる?」
「S駅?うん、わかるっていうかよく私も通ってる場所だけど」
S駅は、丁度うちの会社からハピーオフィスに向かう途中の駅だった。
あの辺りはたくさんの大手企業がビルを連ねている場所。
きっとそのどこかの会社に用事があってきたか、その辺りで働いている人かもしれない。
少しずつ希望が見えてきたようで、胸がドキドキしていた。