そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「その私を助けてくれた人を見たっていう方はお店にはよく来るの?」
私は母に向き直り尋ねた。
「そうねぇ。忙しい方だからなかなかだわ。この間、その話をしてくれたのも1年ぶりくらいだったかしら」
「そうなんだ。一度会って話を聞きたいな」
私はほおづえをついて、上目遣いで祖父の様子を探る。
目があった祖父は私に強い視線を返すと言った。
「やめとけやめとけ。大した情報はないし、命の恩人だっていう確証もない」
「・・・・・・そうねぇ」
そんな祖父の言葉をよそに母は立ち上がり、厨房の中にある食器棚の引き出しを開ける。
「顧客帳簿に連絡先があったと思うの」
引き出しを探りながら母が私の方に顔を向けて言った。
「本当?」
「ほら、あったあった」
母は引き出しから小さな帳簿を取り出して見せた。
「いきなり友梨から連絡するのもなんだから、お母さんから一度連絡とってみるわ。また近いうちに友梨に連絡するから」
「ありがとう」
なんだか顔が熱い。
命の恩人・・・・・・私の密かな恋する人に会えるかもしれない。
少しずつその彼との距離が縮まっているような気がして、また胸の奥が騒がしく踊り出していた。
私は母に向き直り尋ねた。
「そうねぇ。忙しい方だからなかなかだわ。この間、その話をしてくれたのも1年ぶりくらいだったかしら」
「そうなんだ。一度会って話を聞きたいな」
私はほおづえをついて、上目遣いで祖父の様子を探る。
目があった祖父は私に強い視線を返すと言った。
「やめとけやめとけ。大した情報はないし、命の恩人だっていう確証もない」
「・・・・・・そうねぇ」
そんな祖父の言葉をよそに母は立ち上がり、厨房の中にある食器棚の引き出しを開ける。
「顧客帳簿に連絡先があったと思うの」
引き出しを探りながら母が私の方に顔を向けて言った。
「本当?」
「ほら、あったあった」
母は引き出しから小さな帳簿を取り出して見せた。
「いきなり友梨から連絡するのもなんだから、お母さんから一度連絡とってみるわ。また近いうちに友梨に連絡するから」
「ありがとう」
なんだか顔が熱い。
命の恩人・・・・・・私の密かな恋する人に会えるかもしれない。
少しずつその彼との距離が縮まっているような気がして、また胸の奥が騒がしく踊り出していた。