そばにいさせて～クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐

｢あれ？友梨｣

自分の席に戻ろうとした香織がふと私の方を振り返る。

｢会ってない間に少し痩せた？｣

｢そう？｣

パソコンを立ち上げながら、香織の顔に視線を上げた。

｢なんだか顔も体もちっちゃくなったような気がしたんだけど｣

｢きっと、気のせいよ｣

私は軽く笑ってそんな香織を流したけれど、あれからあまり食欲がない。
夜もあまり寝れていないから、香織の言うように少し痩せたかもしれないと思いつつ、自分の腕をそっと掴んだ。

今日は午後から溜まっていた海外からのメールを翻訳しなければならないのと、真知さんから来週行われる座談会の最終打ち合わせをしたいと言われていて、午後からハピーオフィスに出向く予定になっていた。

･･････GMはいるだろうか。

お礼に何か渡した方がいいよね。
ハンカチとか？

だけどあれだけの格高い人だから、ハンカチなんて高級なものをたくさん持ってるだろうし、スタッフ皆で食べれるようなお菓子でも買っていこうか。

いやいや、そんなことしたら他のスタッフ達に一体何事？と思われるかもしれない。
GMに泊めてもらったってことはあの山村秘書以外知らないことだから。

凡人にはハイクラスすぎる人の嗜好がわからないから、こういう時に困るよね。

とりあえず、お昼休みがすんだら早めに社を出ることにした。