そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
【頂いたワンピースは、大切にします。とっておきの日に着せて頂きます。
本当にありがとうございました。
岩倉 友梨】
最後はこう締めくくった。
便せんを丁寧に折ると封筒に入れ、さらに茶封筒に入れた。
宛名と自分の名前を書き立ち上がる。
時計に目をやると、真知さんとの約束の時間まであと少ししかない。
早足で受付に茶封筒を持って向かった。
受付には受付嬢と丁度GM秘書の山村さんが二人で話している姿が見える。
山村さんとはなんとなくこの間の気まずい空気が思い出されたけれど、一番GMに近い存在だから手紙を渡すには確実な存在だ。
しばらく二人が話している横で待っていた。
その時、山村さんが私の方に視線を向ける。
「あら」
濃い目の赤い口紅が僅かに開く。
私は慌ててペコリと頭を下げ、山村さんの方へ近づいていった。
彼女はじっと私を瞬きもせずに見つめている。
その目が私に威嚇しているような鋭く尖った気持ちを感じて、逆に目を逸らすことが躊躇われた。
無表情の美人ほど、恐いものはないなと思いながら。
「先日は大変申し訳ありませんでした」
そんな彼女からようやく視線を外し、もう一度頭を下げる。
顔を上げると、山村さんはさっきとは別人かと思うような満面の笑みで私を見つめていた。
思わず、その変わりように体が硬直してしまう。
「岩倉様ですね。あれからGMに話を聞いて、ちゃんと納得しましたので大丈夫ですよ。こちらこそあの時は取り乱してしまい失礼致しました」
山村さんは、ふわふわの髪を掻き上げながら尚も微笑んでいた。
本当にありがとうございました。
岩倉 友梨】
最後はこう締めくくった。
便せんを丁寧に折ると封筒に入れ、さらに茶封筒に入れた。
宛名と自分の名前を書き立ち上がる。
時計に目をやると、真知さんとの約束の時間まであと少ししかない。
早足で受付に茶封筒を持って向かった。
受付には受付嬢と丁度GM秘書の山村さんが二人で話している姿が見える。
山村さんとはなんとなくこの間の気まずい空気が思い出されたけれど、一番GMに近い存在だから手紙を渡すには確実な存在だ。
しばらく二人が話している横で待っていた。
その時、山村さんが私の方に視線を向ける。
「あら」
濃い目の赤い口紅が僅かに開く。
私は慌ててペコリと頭を下げ、山村さんの方へ近づいていった。
彼女はじっと私を瞬きもせずに見つめている。
その目が私に威嚇しているような鋭く尖った気持ちを感じて、逆に目を逸らすことが躊躇われた。
無表情の美人ほど、恐いものはないなと思いながら。
「先日は大変申し訳ありませんでした」
そんな彼女からようやく視線を外し、もう一度頭を下げる。
顔を上げると、山村さんはさっきとは別人かと思うような満面の笑みで私を見つめていた。
思わず、その変わりように体が硬直してしまう。
「岩倉様ですね。あれからGMに話を聞いて、ちゃんと納得しましたので大丈夫ですよ。こちらこそあの時は取り乱してしまい失礼致しました」
山村さんは、ふわふわの髪を掻き上げながら尚も微笑んでいた。