嬉し涙を流す場所は。
成美「やっぱりいた。」
後ろから聞こえる成美の声。
振り返ると成美の隣には
稀の親戚のおばさんがいた。
成美「雄大にお客さん。」
俺は慌ててパンを
袋にしまい立ち上がる。
叔母「ごめんなさいね。
職場まで押しかけてしまって。」
雄大「いえ。ご無沙汰してます。」
叔母「今日は雄大くんに
渡したいものがあって
お邪魔させてもらったの。
これ。稀ちゃんの実家に
送られてきたみたいで
うちに転送されてきたのよ。」
おばさんは一枚のハガキを差し出した。
そのハガキは稀の通っていた
高校の同窓会の案内だった。