嬉し涙を流す場所は。

返せるものが少なすぎて
申し訳なくなる。
私は散々、雄にいに助けられてきたのに
私は何にも出来ないんだ。

稀「ごめんね。私、役立たずで。」

雄大「何言ってんだよ。
稀がここにいる。
それだけで俺は十分。」

力なく笑う雄にいはどことなく
疲れてる様子だった。

稀「どうしたの?雄にい。」

雄大「何が?」

稀「病院で何かあった?」

雄大「いや、別に...」

稀「ずっと雄にいと一緒に
いるんだよ。雄にいの色んな表情を
1番見てきたのは私だよ?
何かあった事くらい分かるよ。」
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