嬉し涙を流す場所は。
佑磨くんの母親は涙を流しながら
2つの同意書にサインをした。
母「冴島先生。お願いします。
佑磨の命を助けて下さい。」
父「おい!君枝!待て!
それじゃ拓磨が...」
母「だって、あの子は望んてたんですよ!
佑磨の命を救う事を!」
そう言って、血のついた
ドナー提供カードを机の上に置いた。
母「拓磨は昔から佑磨の事が
大好きだった。お兄ちゃんお兄ちゃんって
いつも後ろを着いていくそんな子だった。
器械に繋いで息をさせるだけ。
そんなの...あの子が不憫でしょ?
佑磨を助けられるのは拓磨しかいないの!
お兄ちゃん想いのあの子なら
きっと分かってくれる。
私たちの決断を喜んでくれる。
私は拓磨の意志を尊重したいの。」
拓磨くんの父親は
頭を冷やしてくると言い
部屋を出て行った。