嬉し涙を流す場所は。
だから、もう迷う事はなかった。
例え、この言葉が間違っていたとしても
気持ちだけは明確だった。
俺は、目の前の命を救いたい。
佑磨「‥先生も苦しいの?」
雄大「え?」
佑磨「俺にこんな話をしなきゃ
ならない先生は苦しい?
だって、先生は俺が12歳の頃から
ずっと診てくれてるから。
出来れば、先生にこんな話
させたくなかったよ。」
雄大「‥俺は苦しくないよ。
でも、俺は佑磨くんに生きて欲しい。
例え今、佑磨くんが他人の命を
背負うと感じているとしても
佑磨くんが助かるのなら‥俺は助けたい。
君にもっともっと生きて欲しい。
そして、生きる歓びを知って欲しい。」
時に患者は勇気を与えてくれる。
生きる歓び、助ける喜びを
教えてくれる。
生命力を見せつけられるのは
医者の方だ。