嬉し涙を流す場所は。
~雄大side~
稀の横顔が悲しそうだった。
稀は昔から自分に自信がない。
ものすごく魅力的な人なのに
自分自身で気付いていない。
そういう稀の事も、もちろん
俺は好きだけど、何よりも
もっと自信を持って欲しかった。
というよりも自覚して欲しかった。
稀に惚れられれば誰でも
稀の事を好きになってしまう事を。
雄大「‥‥してるよ。」
稀「へ?」
雄大「嫉妬してる。
他の男にあんな笑顔
見せるなよって嫉妬してる。
でも、俺の方が歳上なのに
そんな事言うの嫌じゃん。」
稀「‥‥‥雄にい‥‥。」