嬉し涙を流す場所は。
過度な期待を持たせる事が
優しさだとは俺は思わない。
雅喜「状況からしてあんたの両親が
助かる確率は五分五分だ。」
多田「...そんな。」
出来る事ならこの言葉を
稀にかけてあげたかった。
雅喜「でも、あんたは1人じゃない。
例え、両親が亡くなったとしても
絶対に1人じゃないから!」
あの頃の稀に言ってあげたかった。
1人じゃない。俺がいる。
どうして俺はその言葉を
かける事が出来なかったんだろう。