最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
「もう十時!そんなに寝てたんだ」
ビックリしてガバッと上体を起こせば、彼はニヤつきながら私を見る。
「俺が疲れさせたのもあるけど、飛行機の疲れもあったんじゃないか」
「あ~、恥ずかしいこと言わないで。顔がほてる」
両手で頬を押さえて抗議すると、彼はクスッと笑った。
「もう赤くなってる。香澄は反応が素直でいいよ」
「また私をからかって楽しんでる」
恨ましげに慧を見れば、彼は私の身体に指を滑らせながら言った。
「褒めてるだけ。香澄のしっとりして滑らかな肌も、綺麗な胸も、背中のラインも……俺にピッタリ馴染んでいい」
この人は……私がこの手の話に弱いのを知ってて言ってるのだ。
そんな風に触られる私の反応も知ってる。
触れられる度にビクッとして身体がうずく。
もっと彼に触れて欲しい。
「慧……」
弱々しい声でその名を呼べば、彼は悪魔な顔で微笑んだ。
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