最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
ファミレスを出て病院に戻ると、若い女の看護師が兄を呼んだ。
「若先生!」
手に紙袋を持ってその看護師がこちらに駆け寄ってくる。
髪は後ろでひとつにまとめているが、茶髪でほっぺがふっくらしてて目が真ん丸の可愛い子だ。
年は私と同じくらいだろうか。
「これ、頼まれていたものです」
看護師さんが兄にその紙袋を差し出す。
「ありがとう」
兄はその人に優しく微笑みながらその紙袋を受け取り、次に私に手渡した。
「香澄、これ」
「ん?何ですか?」
兄に聞くと、ニコッと笑って答える。
「香澄の着替えだよ。何も持って来なかったみたいだから彼女に頼んだんだ。彼女は佐藤梨子。ここだけの話、僕がお付き合いしている人なんだ」
……兄の恋人。
予想もしてなかった展開に戸惑う。
そうだよね。兄も慧と同じ年だもん。恋人がいたっておかしくない。
「梨子、妹の香澄」
「若先生!」
手に紙袋を持ってその看護師がこちらに駆け寄ってくる。
髪は後ろでひとつにまとめているが、茶髪でほっぺがふっくらしてて目が真ん丸の可愛い子だ。
年は私と同じくらいだろうか。
「これ、頼まれていたものです」
看護師さんが兄にその紙袋を差し出す。
「ありがとう」
兄はその人に優しく微笑みながらその紙袋を受け取り、次に私に手渡した。
「香澄、これ」
「ん?何ですか?」
兄に聞くと、ニコッと笑って答える。
「香澄の着替えだよ。何も持って来なかったみたいだから彼女に頼んだんだ。彼女は佐藤梨子。ここだけの話、僕がお付き合いしている人なんだ」
……兄の恋人。
予想もしてなかった展開に戸惑う。
そうだよね。兄も慧と同じ年だもん。恋人がいたっておかしくない。
「梨子、妹の香澄」