最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
ここは……挽回しなくては。
このままでは私はうっかり屋の変な部下という印象になってしまう。
それに、泊まった上に朝食を頂いてそのまま帰るなんて図々しいにもほどがある。
そういえば、廊下にダンボール積んであったよね。
「あの……もしよろしければ、蓮見さんの引っ越しの片付け手伝います!もちろん……今日何かご予定あれば後日でも。朝食まで頂いてしまいましたし」
言ってしまってから反省した。
差し出がましかったかも。
だが、蓮見さんは優しく目を細めた。
「それじゃあ、お願いしようかな。この週末にある程度片付けてしまいたいんだ」
それから朝食を済ませ、彼が片付けている間に、シャワーをお借りした。
私も手伝うと申し出たのだけど、「食洗機に入れるだけだから」と断られたのだ。
シャワーを浴びていると、浴室のドア越しに彼の声が聞こえて来てドキッとする。
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