最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
う……そ。私が経験なかったのバレてる。
それに……部長に何言ってるんだろう。
彼氏いませんでしたって言ってるようなもんじゃないの。
頭はパニックで、質問に答えることなんて出来なかった。
「俺も遊びじゃない」
彼は私の顎を掴むと、真っ直ぐな目で伝えてくる。
その言葉に心が揺れた。
蓮見さんと一緒にいたいと思う自分がいる。
だけど……無理だ。
私は……幸せになっちゃいけない人間だ。
一生十字架を背負ってくんだから……。
「でも……ダメです。上司と部下ですよ」
必死に言い訳するも、彼は引かない。
「うちの会社は、社内恋愛禁止じゃない」
「それでも……無理です。蓮見部長は将来うちの会社の社長に……!?」
自分が思いつく理由を口にするも、突然彼に唇を奪わてーーー。
いけない!
このままだとまた流されてしまう。
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