隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー
石川部長の声に意識を引かれるようにして目が覚めた。
見覚えのある天井。
ベッド。
…医務室?
「石川部長、私…」
「意識を失って倒れてたんだ。
…意識が戻って良かった」
そうか、私…あのまま意識を失ってしまってたんだ。
強姦にあってから、あの日のような大雨の日には発作を起こして倒れてしまうような事が何度かあった。
でも就職してからは落ち着いていた筈なのに、また倒れるなんて。
医務室にお世話になるのも、これで二度目だ。それも昨日。
二度も、石川部長の前で。