隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー
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「西野」
「………。」
「西野?」
「………。」
「おーい、西野っ」
「えっ、あっ、…お、おはよう」
いきなり耳元で木嶋に名前を呼ばれてびっくりする。
朝のオフィス。木嶋にしては早い出勤時間だ。
「え、何?」
「何って、西野があんまりぼーっとしてたから。どうしたの、何かあった?」
何かあった?
そう聞かれて、反射的に昨日の出来事が一瞬にして蘇る。
湊人との事は、すべて私の誤解だということがわかった。それも一方的で、その事で湊人の事をたくさん傷つけてしまっていたことも。
再会した湊人は、私と向き合おうとしてくれていたのに、それなのに私は。