隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー



「どんな理由で人を好きになるのかとか、俺に好きな人がいるのかどうかとか、どうして聞いたの?」

そう私にたずねる木嶋の瞳は陰っていて、
その表情は曇っている。


え、木嶋なんでいきなり暗くなってるの!?


明らかに気を落とした様子の木嶋に戸惑う。

…もしかして木嶋、辛い恋愛を経験、もしくは現在進行形だったりするのだろうか。


「ごめん木嶋っ。その…今いろいろあって、っていうか、男性の意見を聞いてみたかったの」


「え、ええっ!?」



そう謝ると、木嶋は何故か出目金のように目を大きく開き、口をパクパクさせた。


「い、いろいろって、いろいろって…

西野に、何か恋愛のいろいろがあったって事?」

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