隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー



「口紅の色変えたの。梨架すごい、よく気がついたね」

そう言うと、梨架は呆れたようにはぁ〜っとため息をついた。


「そういう事じゃなくて〜。
…まぁいいや、化粧品なんて興味なかったお姉ちゃんが口紅の色なんて気にするようになったのはなんで?」

「え?」

「え?じゃなくて、恋でしょ。
お姉ちゃん、好きな人できたんでしょう」



梨架はいってやったとばかりに自信のある顔でそう言いきると、ふふんと胸を反らした。


お姉ちゃん、好きな人できたんでしょう。


梨架の言葉が自分の中で繰り返され、
言葉の意味を理解し気がついた時にはカァっと顔が赤くなっていた。

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