隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー
そんな事を悶々と考えながら雑誌とにらめっこしていると。
「おー、西野が雑誌なんて珍しいな」
「木嶋」
背中越しに、
同僚である木嶋にそう声を掛けられた。
仕事の休み時間。
早くお昼を食べ終えた私は、会社のデスクで雑誌を読んでいたのだ。
普段あまり雑誌は買わないのだが、今回はショートカットにした梨架が表紙であったのと…このコラムの表題が気になってつい購入してしまった。
「んー、告白ねぇ」
「勝手に見ないで」
雑誌を覗き込んできた木嶋についそう言ってしまったが──…
いや、木嶋なら、私に分からない答えを色々知ってるかも。