隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー

「別にどうでもいいよ」
「あっ、西野!」

このまま一緒にいては不毛な会話が続くだけで、花岡さんからの視線も鋭くなる一方だと逃げるようにデスクに戻った。

そしてまた、出勤してデスクの側に置いておいた紙袋を手に取って立ち上がった。
紙袋の中身は、昨日のタオルだ。

会社のものだしこういうのは早く返した方がいいと思い、洗濯して乾燥機にかけて持ってきた。
本当は石川部長から借りて濡らしてしまったジャケットを申し訳ないからすぐにでも返したいけれど、昨夜クリーニングに出したばかりでそういう訳にはいかない。

紙袋を持って、そのままオフィス近くの給湯室へ向かった。




「………。」

給湯室へ入ったは良いものの、タオルが仕舞われていた場所が分からない。
多分あの棚の中かな、と頭よりいくつか上に設置された棚を見上げる。
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