隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー

「で、西野は何しようとしてたんだ?」

落ち込む私に、石川部長がそういえばといった声色で尋ねる。

「昨日お借りしたタオルを洗って持ってきたので、棚に戻そうとしてたんです」

そう言って、台に置いておいた紙袋を持ってみせた。石川部長が、あぁだから脚立かと納得したように頷く。

「ここの棚少し高いもんな。
それ貸して、中身」

「あ…はい」

そう言われて紙袋の中のタオルを石川部長に渡すと、石川部長が長い腕を伸ばし棚を開けてスッと閉まってくれた。

こうやって改まってみると、石川部長ってやっぱり身長高いなぁ。

…ってそうじゃなくて、私は一体石川部長に何をさせているんだ!
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