隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー

「本当か?さっき顔が赤かった気がしたけど」
「!?それは…」

私、赤くなってたんだ。
さっき脚立から落ちそうになった時、石川部長に抱きとめるようにして支えられ、馬鹿みたいにドキドキした事を思い出す。

…恥ずかしい。
私なんかが今更そんな。

「とにかく、違います」

「そうか。まぁそれなら良かった」

石川部長がそう言うのと同時に、焦ったような足音が近づいてくるのが分かった。

「あぁっ、部長こんな所にいた!部長にお電話が入ってます」

そう言って給湯室に入ってきたのは、同じ部の先輩だった。石川部長と一緒にいた私を見て、少し意外そうな顔を浮かべる。

「悪い、今行く。じゃあな西野」

「はい」




そう言って石川部長が出ていってから、
思わず床にへたり込みそうになった。
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