隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー
木嶋が尻尾の折れた犬のようにシュンとして頷いた。
それにしても、そんなに真剣に私と呑みに行きたがる木嶋は謎だ。 今朝のは完全にノリで言ってるものだと思っていたのに。
「そもそも、木嶋は恥ずかしくないの?私といる所誰かに見られるとか」
完全に膨れていたけど、木嶋にとっては現地集合なんて好都合な筈。
そう思って尋ねると、木嶋は少しムキになったように顔色を変えた。
「何言ってるんだよ。確かに西野は個性的な髪型してるけど、俺は初めて見たときから西野の事、か、か、かわ…」
「皮?」
「……なんでもない」
何故か木嶋がバツが悪そうに顔を反らした。