隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー



「木嶋ー、あさって営業部の子達と飲みに行くんだけど木嶋もどう?」

「え?」

ある日、入社してから仲良くなった同僚からそう誘われた。
営業部と飲みに行くって…。

「まぁ飲みっていうのは名ばかりかな。木嶋見てくれもノリもいいし、来てくれるとあっちの女子の集まりもいいだろうって阿部に頼まれてさぁ」

「あー、俺は…」

ごめん、パス。
反射的に断ろうとした言葉を飲んだ。

気になる子がいるからそういう飲みには行かない。なんて言ってもこれから先、俺と西野の距離が縮まるとは思えない。

…まぁいつまで経っても俺が怖気づいて話しかけられないのが原因でしかないんだけど。

それでも、話しかけた所で大人びていていかにも聡明な西野と馬鹿な俺が釣り合う訳がないし。
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