隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー
そんな事を考えながらぼうっとしていると、
西野の前髪の奥に覗く形のいい瞳が尖ったのがわかった。
「木嶋ってば」
「え?あ、ごめんごめん。」
西野が呆れたように小さく息を吐いた。
そんな表情も新鮮で可愛い…って、
ちょっとはしっかりしろ俺。
「俺は生ビールとチキン南蛮かな。
西野は決めた?」
「まだ…。何かお勧めとかある?」
そう言って西野がほんの僅かに首を傾げた。
うっ、その仕草は反則だ西野…!
「…木嶋?」
「え?いや何でも」
だからしかっとしてろって俺。
「そうだな。基本的にここのは何でも美味いけど、チャーハンとかお勧めかな」
「そっか。
じゃあチャーハンと餃子にしようかな」
俺が勧めたメニューを西野が注文する。
何だかそれが堪らなく嬉しかった。