隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー
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翌日。
昨日よく眠れなかったせいか見事に寝坊してしまい、いつもより遅めの出勤となった。
寝坊したといっても、いつもの出勤時間がとても早いので遅刻の心配は無かった。
──が。
扉の前まで来て、社員証が鞄のどこにも入っていない事に気がついた。
頭からサーっと血の気が引いていく。
うちの会社は入退室の管理を社員証で行なっていて、そもそも社員証をスキャンしなければ部屋に入ることが出来ないのだ。
社内では首に掛けていて、会社を出たらいつも鞄の紐にストラップで繋げて内側のポケットにしまうようにしているのに。
外した記憶はない。
一体何処で?
…というかどうしよう。
内心で大量の汗をかいている時だった。
「あれっ、西野。今日は遅いんだな」
「……!」