独占欲強めな同期の極甘な求愛


三井さんは私の話に最初はうんうんと軽快な相槌を打っていた。だけど次第に顔が険しくなっていって、しまいにはムッとしたような顔でただ黙って私の言葉を聞いていた。

「そんな奴のことなんてやめちゃえよ」

話を聞き終え開口一番に三井さんがそう言った。

「それができたらとっくにやってます」
「いつまでもハッキリさせないから、諦められないんじゃないの?」

そう言われるとぐうの音も出ない。三井さんの言う通りだ。

「時間を無駄にしてるよ」
「……ですよね」
「俺なら白鳥ちゃんのこと大事にするよ?」
「な、何言ってるんですか。冗談やめてください」

さらっとそういうことを言うところが、三井さんらしいというか。しかもリップサービスだというのに顔が熱い。免疫がなさすぎて、体だけは真に受けてしまう。

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