独占欲強めな同期の極甘な求愛

みんな諦めてない、か。じゃあ企画部は今も臣の彼女の座を狙って、色んな紛争が起こっているのかもしれない。考えただけで恐ろしい。

「白鳥ちゃんが綺麗になって悔しいんだろうな、えがちゃん」

そんなことを想像していると、私の隣にいた三井さんが腰に手を当ておかしそうに言った。

「この前まで経理部のレベルがどうのこうの言ってたくせに、勝手なもんだよなー。まぁ気にすることないよ。それにその花嫁候補だかなんだか知らないけど、きっと白鳥ちゃんだって負けないくらい可愛いはずだから」

励まそうとしてくれているのか。三井さんがニッと笑顔を向け言う。お世辞でも嬉しかった。私にもこんな風に味方になってくれる人がいるんだから。

振られた時は三井さんにまた話を聞いてもらおう。きっと立ち直り方も知っているだろうし。そんなことを思いながら、ありがとうございますと頭を下げた。