独占欲強めな同期の極甘な求愛
お昼過ぎなり、席を立つ人で溢れ辺りは騒がしくなる。私はもちろんお弁当持参。だけど今日は小春日和で室内で食べるのはもったいないくらいぽかぽか陽気。私はふと思い立ち、一人お弁当をぶら下げ中庭へと向かった。
「わぁいい天気」
ビルの隙間から見える空を見上げ思わず独り言が漏れる。思った通り外は暖かくて、自然と気持ちも高揚した。
「いただきます」
ハンカチを敷き、その場に座るとお弁当を開いた。いつもとなんら変わらないお弁当だけど、ちょっと場所を変えただけで美味しくなったような気がする。
中庭には花壇や小さな噴水があって、たまに小鳥がやってきたりする。お昼を取る人も少なくはなく、今も女の子たちがちらほらと食事をしている。カップルと思われる男女もいる。