独占欲強めな同期の極甘な求愛

「もしかして三井さんにしておけばよかったなーなんて思ってる?」

臣が横目で冷たい視線を送る。

「なっ、違うから!」
「玉の輿に乗りそこなったもんなー」
「だから違うってば!」

拗ねたような臣に必死に否定した。

「じゃあ今ここで俺のことが好きだって言って。じゃないとキスする」
「どうしてそうなるのよ!」
「3、2、……はい、残念」
「えっ? あっ、ちょっ……!!」

身勝手なカウントダウンを聞き終える前に、私の唇は臣に奪われていた。

本当にこの人は自信家で腹黒な男だ。きっとこの先もこんな幼馴染に翻弄され続けるんだろう。

でもこれからは手を取り合って、同じ歩幅で、同じ目線で明日を描いていきたい。

5年後も、10年後も、未来への足音を響かせながら。


Fin.

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