独占欲強めな同期の極甘な求愛
私と臣は幼稚園、小学校、中学校と同じ時間を過ごした幼馴染だ。昔はよく遊んだし、一緒にお風呂に入ったりしたこともある。高校大学は違ったけれど私の執念が通じたのか、奇跡的に同じ職場に就職できた。
それがわかったとき思わず神様ー!と本気で叫んだくらいだ。
だけど臣は再会して開口一番に、
「お前と幼馴染だということは内緒だからな」
と釘を刺さしてきた。かなりショックだった。
こんな私みたいな地味な幼馴染がいるということは、彼にとって弊害でしかないのだろう。
だから会社では昼間のように他人のような振る舞いを貫いている。本当は臣って呼びたいし、女子社員達のように気軽に話しかけたい。だけど臣が嫌がることはしたくないから、週一で訪れるこの時間を楽しみに、頑張っている。