明日こそ、キミに「好き」を届けます。
「……なんかこの手袋、少しぶかぶかな気がするんだけど」
「マジで!?俺、絵美ちゃんにサイズ勝った!?」
私に勝ったのが、余程嬉しかったのか、桜庭はその場にピョンピョンと飛び跳ねながら、前へと進む。
アンタは……、ウサギか。
サルになったり、イヌになったり、ウサギになったり……、忙しいヤツだな。
「……手、合わせてみる?」
「合わせよ、合わせよ!」
私の提案にかなり乗り気な桜庭。
車が通らないために道の真ん中を歩いていた私たちは、手比べをするために端っこに寄ると、ふたり同時に立ち止まって右手と左手をピタッと合わせてみた。
すると、桜庭のほうが私よりも一回り手が大きいことを知ることに。