Sugar
「でも、あんまりモタモタしてたら取られるわよ。」

「え?」

「ほら。」

ふっと、一ノ瀬くんの方を見てみると、女の子に呼び出されてるところだった。

「げっ……」

あ、あれって……

「告白に決まってんでしょ。」

「うぅ……だよね。」

女の子と一ノ瀬くんが一緒に歩いているところを見ると、チクリと胸が痛くなった。

うわ、私、やきもち焼いてるの?
彼女でもないのに?
告白したくないけど、違う子と付き合って
ほしくないとか、ワガママすぎる……。

はぁ。

告白する勇気もない私に比べて、
あの子はきちんと気持ち伝えるんだよね…。
絶対あの子の方が良い子だよね。

あーあ…あの子可愛かったなぁ〜。
ふわふわ髪の毛で、ぱっちりしたお目目で。

一ノ瀬くん、付き合うのかな?

うぅー!もし付き合ったら、私祝えるかな。
まぁ、そもそも話さないけど。
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