Sugar
「いらっしゃいませ〜!」

可愛らしい店員さんが、ぺこりと礼をする。

ん〜〜!
やっぱり綺麗でさっぱりしたお店!
飲み物とかの種類が豊富で、ケーキとかパフェとかがあるんだ!!
私のお気に入り!!

「ご注文はお決まりでしょうか?」

さっき礼してくれた店員さんが注文を聞く。

くぅ〜!新商品の抹茶ショコラパフェ!!
いや、でもイチゴのタルトも捨てがたい…。
どーしよ、迷う。
う〜〜!!!

「あれ?碓氷?」

ふと、私の名前を呼ばれて顔を上げると、
そこには一ノ瀬くんがいた。

ぐ、私服もかっこいい……。

「…あ、すみません。俺、ここの席でも構いませんか?」

「え?あ、はい。」

一ノ瀬くんの端正な顔立ちに、すっかり真っ赤になった店員さんは、見惚れながらそう答える。

うん、見惚れる気持ちは分かるぞい。
でもそんな、うっとりした目で見てるのって、
私なんかやだ。

「ご、ご注文はお決まりでしょうか…。」

「あ、えっと……」

そーだった!!抹茶ショコラパフェとイチゴタルトで迷ってたんだった!!!
で、でもそんなの食べてたら一ノ瀬くんに大食いって思われるかな…。
うーん、でも食べたい…。

…よし!

「ま、抹茶ショコラパフェで…。」

「それと、イチゴタルトもお願いします。」

私の声に重ねて、一ノ瀬くんが注文する。


え!?イチゴタルト好きなの!!??
やった!好み同じなんだ!

「かしこまりました。」

またぺこりとお辞儀をして、テーブルから離れていく。

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