イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛
中学時代、今泉君はドンと付き合ってるという噂があった。

それはクラス委員や生徒会などで常に一緒にいることが多くて、お互い成績優秀者で、たまに一緒に勉強してるところも見かけたし、それだけじゃなく、部活までが同じ剣道部で、登下校も同じ方向でよく一緒に帰ってたから__。



「あのホワイトコンビが今やドクターとナースか。二人とも着実に未来を切り開いてるよね」

「…うん、そうだね」


当時、勉強ばかりしてたイメージの今泉君は、屋内でのスポーツをしてたこともあり、男子の中では比較的肌の色が白くて、抜けるような色白肌のドンと揃うと白さが際立って見え、『ホワイトコンビ』なんて言われてたんだ。


「執事がドクターならいずれは医院長にもなれるだろうし、付き合ってても変じゃないか」

「うん…ホント」


言葉少なく千歌のセリフに話を合わせる。

胸の奥ではザワザワと嫌な気持ちが渦巻き始めて、だったらどうして、私の彼氏に立候補するなんて言ったの?と疑問が湧く。


(誤ってキスした所為?だったらマジで同情じゃん)


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